乗用車内に3歳と6歳の娘を放置し、熱中症の疑いで死亡させたとして、香川県警は4日、母親で無職の竹内麻理亜容疑者(26)=高松市川島東町=を保護責任者遺棄致死の疑いで逮捕し、発表した。容疑について、竹内容疑者は黙秘しているという。
高松北署によると、竹内容疑者は2日午後9時ごろから3日午後0時40分ごろまでの間、高松市内の駐車場に止めた乗用車内に長女の真友理ちゃん(6)と次女の友理恵ちゃん(3)を置き去りにし、熱中症で死亡させた疑いがある。捜査の結果、竹内容疑者が2日夜から3日の明け方まで、同市内の飲食店数軒で酒を飲んでいたとみられることがわかったという。
竹内容疑者は3日午後0時半ごろになって車に戻り、ぐったりしている2人を見つけた。駐車場から近くの住宅前にいったん車を移動させ、119番通報したという。2人は市内の病院に救急搬送されたが、約2時間後に死亡が確認された。
通報場所は同市常磐町2丁目で、市中心部の高松琴平電気鉄道(ことでん)の瓦町駅から南に約150メートル離れた住宅や雑居ビルが立ち並ぶ地域。高松地方気象台によると、高松市の3日の最高気温は37・6度で、9月としては観測史上最高を記録した。
現場近くにいた40代男性は「救急車が来たときには、すでに子どもがぐったりしていて、救急隊員が懸命に心臓マッサージをしていた」と話した。(長妻昭明、木下広大)
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル